2006年03月02日

[ワンダフル食堂の人びと]第1話 / ひび

2月3日、節分の日。
「南南東で、無言、無言」「南南東で、ムッシャ、シャー」ジャー♪♪。
「良次ー。早くなさい!麻子が、待ってるわよー。」
「お兄ちゃん、早くー。」
 ガチャ!
「そんなに、急かすなよな。」 
トイレから出てきたのは、次男の良次。毎朝の出来事である。
「忘れ物ない?」 
「完璧!いってきまーす。」
「いってきます」
「いってらっしゃい」
「もう、生意気なんだから。完璧!だってさ。さて、今日も頑張るぞー」
...と、この家の主婦、峰山小百合の1日の始まりです。

「薬くん、太ったよね。岡江さんは、相変わらずね」
「このひとときが、堪らない。マンダム」
子供達を、送り出したこの一瞬だけが、独りの大切な時間。
「ラララー。ちび、ご飯よ」
ラブラドールレトリバーのちびに、ご飯を上げて。
「あなたは、特別なーハハハハハー。てか!」
店の前を、掃いたりしながら。
「お早う、さっちゃん。相変わらずええねー」
「キャー!!、エロ親爺!!!」
「これから商談なのよ、ええ事起こりそう。アンガトウ」
三軒向こうの不動産屋、岩本吾郎である。
「ふざけんな。コラー。まっ、いつもの事か」
...と、掃除続行。

「ごめんくださーい」
「はーい」
「峰山大造さん、ご在宅でしょうか?」
お爺ちゃんに、和服美女が訪ねてきた。

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